2020年1月31日金曜日

シアターゲームのすすめ方~いろはのは~活動報告

シアターゲームのすすめ方シリーズ 第3弾
【シアターゲーム いろはの”は”】

1月19日に行われました~!

                 講師のたかすぃ~と参加者の皆さんでパチリッ!

2019年度の年間を通したWSとして企画しました「シアターゲームのすすめ方」シリーズの最終回となります今回、少人数での開催となりましたが、その分、中身の濃い時間でした!参加者の皆様の現場に役立てることができましたら幸いです💛

では、WSの様子をご紹介します。

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① ご挨拶とアンケート調査

まずは輪になってご挨拶。
そして今回のテーマ「参加者のモチベーションを上げるコメントとは!?」

というわけで、参加者の皆様にアンケート

「コメントに困ったこと、ありますか?」

みなさん、WSのファシリテーターの経験があったり、学童保育などで支援員をやっている立場から
ご自身の経験をお話してくださいました。


          アンケート 「コメントに困ったことは?また、自分がもらったコメント
                  で印象に残っているものがありますか」

・褒められたことでここにいて良いんだと思えた。
・自分のオーバーリアクションで、参加者のハードルを上げてしまった
・「なんでもいいよ~」の投げかけで固まってしまった
・参加者の年齢幅が広い時に言葉の選び方に困る…などなど、いろいろ出てきました。

その一つ一つに自身の経験から丁寧にコメントを返すたかすぃ~講師。
そして

シアターゲームのコメントはポジティブなコメントです。
目的は「参加者のモチベーションをあげること!!」

今回は静止画のワークを皆さんでやって、コメントを仕合ながら、ポイントを押さえていきましょう!

② ウォーミングアップ その1


二人組で向かい合い、動きを真似ていきます。
よっ、はっ、よっ、はっ!
リズムに合わせて~!


レベルアップ!1個前のポーズを真似ます。

講師のコメント
 「自分軸でなく、相手を観察して、自分のアクションにつなげます」

         
 「スピードアップ!リズムをキープします。間違いは(ポーズを間違うことじゃない) 動きを止めちゃうことですよ~」

レベルアップ!2個前のポーズ&スピードアップ!!  「ひぇ~っ!!」

みなさん、脳みそ活性化できたようです~(^^♪

③ ウォーミングアップ その②

Aさんがポーズ(静止画)を作ります。BさんがAさんのポーズに関連するポーズを作ります。
Aさんは「サンキュー」と言って抜けます。

「サンキュー」

講師「二人の間にアイテムを作りたい。たとえば、こうやったら(Aさん走っているポーズBさん走っているポーズで腕を差し出す)想像上のバトンが見える・・・」

④ 静止画のワークにコメントを付ける実践その1

お題「消防士」を参加者の一人に演じてもらいました。
さて、この演技に対して、一人ひとりがコメントしてみます。


お題「消防士」

・表情が真剣で、手に何かを持っているのがわかる・・・
・ホースを構えて放水している様子がよくわかりますね・・・
・火を消す一番大事な場面をよく捕えています・・・
・表情が真剣で視線が水の先を見ている・・・
・真剣に上を見ている目とか、よくできている・・・
                             などなど

          
お題「手品師」
・プロフェッショナルな表情・・・
・何を持っているのかなぁ(観客への投げかけ)
・すぱっとした姿勢・・・
・ポーズが決まっている・・・
・自分がやるとしたら、どうやるかな(投げかけ)
                           などなど
          

⑤ 上記2つの静止画のコメントについての解説

プロジェクターを使いながら、先程の演技を具体例としてレクチャー



静止画のチェックポイント
 

静止画の種類 ①名詞を表しているもの  例「職業」「物」
          ②シーンを表しているもの 例「交通事故」「一家団欒」

コメントの視点
          1 具体性     ①細部のディテール(その人のこだわり)
                      ②表情
                      ③視線(視線の先になにかある…)
          2 空間効果 ④高低差
                   ⑤奥行
                   ⑥アングル
                   ⑦配置
          3 時間制     ⑧躍動感
                      ⑨瞬間の選択


NGワード「うまいっ」 
      優劣を持ち込まない。
      演じ手にフォーカスした具体性のない上手いは
      →どこが上手かったか具体的にしあげると次の演じ手の学びになる


     
⑥ 上記を踏まえてグループでの静止画


                       お題「交通事故」

Cさんが入ることでより緊迫感が出る
CさんとAさんの関係は?
それぞれ、セリフを言ってみてもよいですね
観客に聞いてみる「この足、上がっているけど、何を表しているかな?」


                      お題「バーゲンセール」
これは何をつかんでいるのでしょう?
それぞれ、何を求めていたのか、インタビュー。
瞬間の選択がすばらしい
躍動感がある
表情がいきいきしてる、おもしろい。


講師「3秒しかない・・・できなくて当たり前の逃げ道をつくる」
   「表情がいいですね・・・先に言うことで、観客がどこにフォーカスをすればよいか気がつく」
   「演じ手が、これだけ工夫したのだと代弁してあげる」

⑦ 質疑応答

●「グループの中でスキルの差がある場合」について

イギリスのドラマ教育(DIE)でのカードを紹介
・サポート   ~が好きでした
・チャレンジ  ~してみることはできますか?
・観察     ~に気が付きました
・問い     ~を知りたいです
・助言     ~してみてはどうでしょう

この5つのカードを使って、カードの視点で、考えることを助けることができる。

また、ホメンテーターを作る。
これは、ほめる人担当を決める…など。


●「やる気がない人のコメント」について

「ナイスチャレンジ!!」・・・やる気はなくてもここに出てきたことに共感

少しチャレンジしてもらう

リアルな場に存在するものとして想像してみる・・・新たなストーリーが生まれるかも!?

⑧二人組で振り返り




皆さんの感想

・ 「やだよ」の子も、「じゃ、やらなくていいよ」ではなくて、促す方法を知ることができた。職場で試してみたい。
・何か気付きを促すか、新たな副産物を生み出すか、要約なけでなく聞く側、見る側に返せるか考えさせられた。
・今まではその場しのぎでやっていた感じだが、見る視点をもらえてよかった。こういうことを好きじゃない子、不安な子が参加できる安心安全な場が大切だ。
・下支えを考えなきゃいけない。改めて言語化することができた。
・普段やっていたことでも、名前をつけていくことで体系化できた。
・無意識の中でやっていたことだった。全体で楽しい空気を作り出すように持っていくことが大切かなと思った。



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体験と解説の組み合わせがわかりやすくて、少人数ならではの、個人個人の質問に向き合うことができた充実した時間となりました。
参加者の皆さん、有難うございました!!



わたしたちはファシリテーターの立場にある場合、その時の参加者によって、また、その時のワークショップの目的やニーズによって、様々なコメントを迫られる。私は、誰も傷つかないように、でも、できるだけ正直に誠実なコメントでありたいと心がける。
表現することが苦手な子が、精いっぱいでそこに居ることを、その存在を、まじりっけなしの心からの「OK!素敵じゃん、受け入れた!」ってサインを投げたい。
だから、もっと柔軟でありたい・・・
もっと広い視野を持ちたい・・・と思うワークショップでした。  筆 よっしー



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さて、次回WSは

2月9日(日)14:00~16:30
浦和コミュニティーセンターにて
応用演劇いろいろシリーズ
「劇場型アプライドドラマ」

講師   オーハシ ヨースケ
      NPO法人祈りの芸術TAICHI-KIKAKU

私たちの想像力を掻き立てる演劇の力を是非ともご体験あれっ!!























    


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